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開けた炭酸水、冷蔵庫で何日シュワシュワが続くの?

先に結論
炭酸の日数の決まりはなし
「何日で炭酸がなくなる」という決まった日数は、今回調べた公式の資料には見つかりませんでした。 飲み物メーカーのお客様相談室は、コップに取り分けて残りを冷蔵庫にしまった場合、「2、3日」を目安に飲むよう案内しています。ただ、この目安は炭酸がどれだけ残るかではなく、中身が傷まないためのものです。炭酸のガスには、温度が低いほど水によく溶けるという性質があります。そのため編集部としては、開けたあとはすぐ冷蔵庫に戻すのがよさそうだと考えました。
飲みかけのペットボトル、いつまでおいしい?
大きいペットボトルの炭酸水を開けて、半分くらい飲んだところでキャップを閉める。冷蔵庫に入れて、次の日に飲んでみたら、なんだか元気がない……。そんなこと、ありませんか?
「ちゃんとふたを閉めたのに、どうして抜けるの?」「何日までならシュワっとしているの?」と、気になっている人も多いはずです。
そこで、開けた炭酸水は冷蔵庫で何日くらいもつのか、編集部で調べてみました。
メーカーの答えは「2、3日を目安に」
飲料メーカーのアサヒ飲料は、お客様相談室のページ「お役立ち情報~保存方法~」で、開けたあとの飲み物の目安を出しています。
そのまま飲める商品の場合、目安は飲み方によって変わります。飲む分だけコップに取り分けて、残りを冷蔵庫に入れている場合は「2、3日を目安に」とされています。いっぽう、ボトルに直接口をつけて飲んだ場合や、水筒などに移し替えた場合、常温に置いていた場合は「その日のうちに」とされています。
意外だったのは、この目安が炭酸のためのものではないことです。同じページには「冷蔵庫で保管しても、雑菌は増殖し、中味が傷んでしまいます」と書かれています。つまり、2、3日という日数は、炭酸が残る日数ではありません。中身を傷ませないための目安なのです。
炭酸の話は、車の中・ベランダ・屋外など、高温や直射日光を受ける場所の注意として出てきます。味が落ちたり色が変わったりすることがあるうえに、「炭酸飲料の場合、ガスが抜けることもあります」とされていました。
炭酸は「冷たいほど」溶けていられる
では、炭酸がシュワシュワのまま残るかどうかには、何が関係しているのでしょうか。
アサヒ飲料のページ「お役立ち情報~開け方・飲み方~」には、「炭酸飲料は、冷やした中味液に圧力をかけて炭酸ガスを溶かしている」と書かれています。圧力は、ぎゅっと押しこむ力のことです。キャップを開けると、炭酸ガスは外に出ようとして泡になるそうです。
化学の専門家の団体である日本化学会近畿支部の質問コーナーでは、温度と炭酸の関係が数字で説明されています。炭酸水に入っているガス(二酸化炭素)は、温度が低いほど水に溶けやすいそうです。0℃では、水1cm³に1.7cm³の二酸化炭素が溶けます。ところが20℃では、その半分になってしまうとのことです。
北陸先端科学技術大学院大学のサイトにある理科の解説ページ「炭酸水のあわを集める実験」でも、「二酸化炭素の水に対する溶解度は,温度が上がると小さくなる」と書かれています。溶解度とは、水にどれだけ溶けるかという量のことです。
| 水の温度 | 水1cm³に溶ける二酸化炭素 |
|---|---|
| 0℃ | 1.7cm³ |
| 20℃ | 0℃のときの半分 |
(日本化学会近畿支部のページより)
どの資料も、冷やすと何日もつとまでは書いていません。それでも、冷たいほどガスが溶けていられるという性質を見ると、常温に出しっぱなしにするより冷蔵庫のほうが、炭酸にとっては居心地がよさそうです。ここは資料をもとにした編集部の考えです。
泡がブクブク出るのには、ほかにも理由があった
日本化学会近畿支部の同じページには、ちょっと面白い話ものっていました。
泡ができるには「きっかけ」が必要なんだそうです。そのきっかけになるのが、コップの内側にある、目に見えないくらい小さな傷や汚れです。
炭酸水に食塩を入れると泡が一気に出てくるのも、同じ理由とされています。食塩の粒はすぐには溶けないので、粒のひとつひとつがコップの傷と同じような働きをするそうです。砂糖の粒でも同じで、ストローやマドラーを入れても同じことが起きるとのことです。
編集部のまとめ
- 話のタネに: 開けた炭酸水の「2〜3日」は、炭酸じゃなくて中身が傷まないための目安なんだって
- 炭酸のガスは冷たいほど溶けていられます。飲む分だけコップに取り分けて、残りはすぐ冷蔵庫に戻すと、炭酸にも中身にもよさそうです。
- 直接口をつけて飲んだボトルは、メーカーの目安では「その日のうちに」とされています。
- 冷蔵庫の中でも、冷気の吹き出し口の近くやチルド室は0℃以下になり、凍ることがあるとされています。置き場所には少し気をつけましょう。


