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トイレットペーパーはダブルとシングル、どっちが得?

答え

先に結論

1mの値段だけでは決まらない

1mあたりの値段だけを見るとシングルが安く見えますが、それだけで「シングルが得」とは言い切れません。 メーカーの大王製紙は、シングルの1ロールはダブルの約2倍の長さがあるのに、1ロールを使い切るまでの期間は「ほぼ変わりません」と説明しています。シングルとダブルをくらべるときは、「1mの値段」に加えて「1ロールの値段」も見るのが近道です。

「長いほうが得」って本当?

お店の棚の前で、同じくらいの値段のシングルとダブルが並んでいる。シングルは「100m」、ダブルは「50m」。数字だけ見ると、シングルのほうが2倍お得に見えますよね。

でも、ダブルは紙が2枚重なっています。「重ねて50m」なら、紙の量はシングルの100mと同じくらいなのでは? しかも、ふだん引き出す長さはシングルとダブルで同じなのでしょうか。

考えはじめると、よく分からなくなります。そこで、表示のルールとメーカーの説明を、編集部で調べてみました。

パッケージの「m」は何の長さ?

まずは、パッケージに書かれている長さの意味からです。

消費者庁は、トイレットペーパーの表示のルールを公開しています。それによると、長さはメートル(m)で書くことになっています。2枚以上重ねたものは、重ねた枚数と、重ねたままの状態での長さを書きます。消費者庁が挙げている例は「2枚重ね50m」です。

つまり、ダブルの「50m」は「2枚が重なった紙が50m」という意味です。ほどいて1枚ずつに分けた長さではありません。

長さの決まりもあります。消費者庁と、製品の検査をしている一般財団法人ボーケン品質評価機構によると、長さの許容範囲は「−0mm」とされています。実際の長さが表示より長いのはかまいませんが、短いのはだめ、ということです。表示の長さは「少なくともこれだけある」と考えてよさそうです。

メーカーが言う「使い切る期間はほぼ同じ」

次に、メーカーの説明です。大王製紙は、自社サイトのページ「教えて!エリエール トイレットティシュー編」で、シングルとダブルのちがいを説明しています。

シングルダブル
1ロールの長さダブルの約2倍シングルの約半分
紙の特長1枚でダブルと同じくらいの丈夫さが求められるため、1枚で見るとダブルより丈夫で破れにくい2枚重ねで、シングルより厚くやわらかい。水分の吸収性も高い
1ロールを使い切るまでほぼ変わらない(大王製紙調べ)ほぼ変わらない(大王製紙調べ)

同じページには、こう書かれています。「シングルでもダブルでも、1回に使用する長さが同じだった場合、シングルは1ロールあたりの長さが長いので、ダブルよりも経済的に使用できる可能性があります」。

ここで大事なのは、「1回に使う長さが同じだった場合」という前提です。もし1回に引き出す長さが同じなら、ロールが約2倍長いシングルのほうが長持ちする、という理屈です。「可能性があります」という言い方は、この前提が本当に成り立つかどうかで答えが変わる、ということを表しています。

そして、その前提について、大王製紙は続けてこう説明しています。ダブルは水分の吸収性が高いので、1回あたりの使用量が少なくなる。そのため、1ロールを使い切るまでの期間はシングルでもダブルでもほぼ変わらない(大王製紙調べ)、というのです。

意外だったのは、メーカー自身が「1回に使う長さは同じではない」と調べて説明していることです。ダブルは吸いやすいぶん、少ない長さですむ。その結果、ロールの長さの差が、使い切るまでの期間の差になっていない、ということになります。

この説明をもとに考えると、損得を決めるのは「1mの値段」より「1ロールの値段」になります。使い切る期間がほぼ同じなら、1ロールが安いほうが得になるからです。ただし、これはメーカーが調べた結果です。1回に使う長さは人によってちがいます。シングルでもダブルと同じくらいの長さで使う人なら、大王製紙が書いているとおり、シングルのほうが経済的になる可能性があります。

ちなみに同じページによると、日本国内の販売金額では、シングルが約3割、ダブルが6割以上だそうです。

編集部のまとめ:こう選ぶ

  • 話のタネに:ダブルの「50m」は2枚重ねの長さ。しかも使い切る日数は、シングルとほぼ同じなんだって
  • シングル同士、ダブル同士なら「1mあたりの値段」でくらべる。 紙のつくりが同じなので、いちばん分かりやすいくらべ方です。
  • シングルとダブルをまたいでくらべるなら「1ロールあたりの値段」も見る。 大王製紙は「使い切る期間はほぼ変わらない」と説明しています。そうであれば、1ロールが安いほうが得になります。
  • 自分の家の「1ロールが何日もつか」を一度メモしてみる。 シングルがダブルの2倍近くもつなら、1mあたりの値段でくらべるのが合っています。あまり変わらないなら、1ロールの値段で選ぶのが合っています。
  • ダブルの「○m」は重ねたままの長さ。 「2枚重ね50m」を「紙100m分」と考えないようにしましょう。
くらべる|準備中トイレットペーパー比較表ができたら、ここから見られます

出典(実際に開いて確かめた資料)

  1. 消費者庁「ティシュペーパー及びトイレットペーパー」(caa.go.jp
  2. 一般財団法人ボーケン品質評価機構「ティシュペーパー及びトイレットペーパー」(boken.or.jp
  3. 大王製紙「教えて!エリエール トイレットティシュー編」(elleair.jp
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